2022年10月27日木曜日

コーヒー溺死事件

それはあっという間の出来事だった。
気づくとPCのキーボードの上に
コーヒーがこぼれていた。
不幸にもわたくしのPCはキーボードと
本体が一体の、いわゆるノートパソコンという
タイプだったのだ。一瞬にして「終わった」のである。

「やばいやばいやばい」となぜか小声で呟きながら
狭い家の中をバタバタと走ってキッチンに行き、
シンクの上でPCを逆さまにした。
そしてPCを逆さにしたまま、キーボードにあふれる
コーヒーを、キッチンタオルで拭き取ろうと
それはそれは無理な体勢で果敢に挑んでみた。

だがしかし、案の定、それは徒労に終わった。
半日ほど逆さまに置いて乾かしたPCの
電源ボタンを押してみると、
まったくの無反応であった。
わたくしのレノボさんからは生気が失せ
まったくの屍と化していたのであった。

・・・PCは毎日の生活に必要なので、
別れたら次の人、壊れたら別のもの、というわけで
さっそくBic📸にて新しいレノボさんを購入し
こうしてブログを更新している次第。

それにしても。半導体が品薄だというのは
いまさらな話ではあるのだが、
こうした精密機器における
多大なる影響を売り場で目の当たりにし、
その価格帯に飛び出した目の玉が
しばらく元に戻らなかった。
とにかく値段が跳ね上がっているのだ。

コーヒー溺死したレノボさんは
5年前からのつきあいだったが、
その時は税込み10万円ちょっとのお値段でやってきた。
この価格帯のレノボさんは今は見当たらない。
ある程度妥協をすればそのお値段でもあるにはあるが、
在宅勤務が普通になってきた昨今、
ある程度のスペックが必要で、
そうなるとこの価格帯では購入できないのだった。
良心的なお値段のレノボさんでさえ
こうなのであるからして、NECさんやHPさんなどでは
もう価格帯が完全に違っている。

予算をはるかにオーバーする価格のPC達に囲まれて
へんな汗を大量にかきながら、
ひとりBCの売り場で右往左往していたら、
店員さんが声をかけてきた。
私と同年代くらいの女性だった。

この人がまあ、出来る人で。
私の悩みを瞬時に見抜き、説明し、どのようなスペックが
最低でも必要なのかを指南したのち、
「いつでもお声がけください。」と
爽やかに立ち去ったのだった。
おかげで私はようやく平静を取り戻し、
売り場のPCを冷静にチェックし、
吟味することができたのだった。

ふと気づいて売り場を眺めると、女性店員さんの数は
前に来た時より、はるかに増えていた。
これはすごい助かる。

BCの店員さんは優秀な人が多いので有名だが、
それでも男性だと、話が通じないときがある。
特に機械関連だとあまりに店員さん側に
知識がありすぎる、というのもあるが
女性の表現方法や思考回路がよくわかってないので
こちらの言っていることが理解できない場合が多い。
こちらとしては「この店員さん、私の言ってること
わかってないだろうなあ。自分だって何言ってるか
わかんないんだもん、わかるわけないよなー」と
考えながら、たどたどしくこちらの問題やら希望やらを
説明するという状況に、何度も陥っているのだ。

女性店員さんの場合だと、「うだうだ言ってるけど、
たぶんこのお客はこういうのが必要なんだろうよ」と
ツーカーで話が通じる。
意思疎通における男女の「差」ではなくて、
単純に「違い」が、こうした場合、顕著になりやすい。

男性が「さっきその説明したのに、
なんで今、その質問するの?」
と思うようなことでも
女性だと「さっき説明したけど、
今、その質問するってことは、
本当に訊きたいのはそれじゃなくて、
こっちの事柄なわけね」と
わりと理解してくれやすいのだよ。

まあ、とにかく。
店員さん側にとってもお客である私にとっても
そういうメンドーなプロセスが
速やかに解消されてよかった。
そして結局、再びレノボさんちのマシンに
おうちに来てもらうことになった。
超サクサク動いてくれるので、嬉しい。

あ、家に帰ってきてから、
CD Readerついてないのに気付いた。
まあ、今ほとんどUSBだから問題ないけど
外付けは安く売ってるみたい。
BCでポイントいっぱいもらったから、
必要になったらそれで買おうっと。

悲惨なコーヒー溺死事件ではあったが
新しいマシンはやはり動作や反応が速いので
楽しく快適なのだった。
めでたし、めでたし。